歴史

空間

【すがすがしい和の個室と、文化財の数々を愛でる】
小さな庭を備えた2階建ての建物に数寄屋造り、書院造りの個室が計4つ。2名から最大20名まで集うことができます。
柔らかなお香に鼻をくすぐられながら２階の「寿」のお部屋へ。行灯、大壺、書……館内はさながら魯山人作品のミュージアムのようです。机は輪島塗。掛け軸や花、器の一つ一つも目に麗しく、ここで過ごしているだけで心が豊かになっていくのを実感できます。
室内で喫煙可というのも愛煙家にとってうれしいこと。使用後は徹底して換気するので、逆にたばこが苦手という方も全く気にならないほどです。

料理

【素材の持ち味が染み入る丁寧な料理を、美しい器とともに】
いい素材を吟味し徹底的に生かす。美食家としても名高い魯山人の教えを大切に守っているのが福田家の料理です。
器の美しさも自慢。この日の御椀「地蛤の潮仕立て」は、蓋裏に華やかな「桜散らし」の模様があしらわれ、春の滋味を目と舌で味わうことができました。夜のコースでは、魯山人の器で料理をいただくことも可能。旬の食材を用いつつ、器や調理法で季節を先取りする。料理と器の競演は、まさに食の芸術です。
料理がおいしいと当然お酒も進みます。事前に依頼すれば好みの銘柄を取り寄せてもらえるので、ぜひ利用したい。持ち込みは１本3000円です。

おもてなし

【「福田家」ならではの心地よい文化が健在】
店先で玄関係に出迎えられ、接客係によって部屋へ。車寄せ、駐車場はありませんが、道路からスムーズに入店できます。異なる部屋同士のお客様が顔を合わせることのないよう徹底しているので、大切な方を安心してお迎えできるはず。
最近増えている外国のお客様への個別対応が柔軟なのもうれしいポイントのひとつです。ベジタリアン、ハラルは対応可。グルテンフリーは研究中なのだそう。英語が話せる芸妓さんも手配してもらえます。