特別講演! 秘書の“キャリア”を改めて考える
2020年、第一弾のスキルアップセミナーは、松本 晃氏による特別講演が行われました。
松本氏は、元カルビー株式会社 代表取締役会長兼CEO、
現在はラディクールジャパン株式会社 代表取締役会長CEOを務める、まさに経営のプロ。
講演ではまず、戦後飛躍的な経済発展を遂げていた高度経済成長期と
1989年を境に変化した平成以降の日本経済の現実を比較し、
時代に合わせた企業環境や働き方の変革がいかに重要であり、
多くの企業がそれを実現できていないという現状を分かりやすくご説明いただきました。
そして、自らが代表取締役会長兼CEOを務めたカルビーでの具体的な変革の実例を共有いただきました。
たとえば、挨拶に「お疲れ様」は使わない、呼称に役職を付けない、という小さなことから始まり、
松本氏自ら権限、社用車、会長室などの一切の既得権を捨て、部下に権限を委譲する……など大胆な取り組みのもとに会社全体の変革を実現。
その結果、松本氏が就任した9年間で、カルビーは8 期連続増収増益を果たし、業績を大きく伸ばしました。
「変革を実現するには、役員や会長、社長から変わっていかなくてはならない」
実績に裏打ちされた松本氏の説得力ある言葉に、深くうなずき共感する秘書の皆さん。
そして、今回の講演で特に強調していたのは、
これからはもはや“ダイバーシティ”と“働き改革”ではなく、“生き方改革”について考えるべきだということ。
「『学び→働き→余暇を楽しむ』と年齢により人生が3ステージに分かれていた今までとは違い、
人生100年時代は、すべての要素を同時に楽しむ“生き方改革”が大切です。
『学び改革・働き改革・余暇改革=生き方改革』を個々人が行い、
企業には、それに合わせた環境制度の整備が必要になります」と松本氏。
そして最後に、身の引き締まる、力強い言葉が会場に投げかけられました。
「会社は『魅力的なヒトを作る場所』です。
魅力的なヒトが増えれば、会社が変わる。そして、人生が豊かになる。
変革は、トップが変わらなければ変わらない。それをサポートするのが秘書の皆さんなのです」。
実際に参加された皆さんの感想も、ぜひチェックしてみてください!
トップを走る方のお話を伺う機会は貴重で、とても勇気づけられました。秘書としてのキャリアに悩んでおりましたので、モチベーションアップにもつながりました。(秘書歴 3~5年未満)
まさに今、「働き方改革」を担当していたこともあり、松本氏の言葉の一つひとつがとても心に刺さりました。反省させられたり、ヒントをいただいたり、悩んだり……。いろいろな感情が渦巻く2時間でした。自分が何をすべきか改めて考えなければ、と思うと同時に、根気強く挑戦し続ける姿勢を大切にしよう、と思いました。(秘書歴 10年以上)
今回初めてセミナーに参加しました。質疑応答での質問内容や立ち居振る舞いに、皆さんの意識の高さを感じ、同じ秘書としてとても刺激を受けました。
そして松本様の講演からは、トップやサポートする秘書自らが『変えよう』という熱い思いのもと先導すれば、本当に会社に変革を起こせるかもしれない、と勇気をもらいました。行動を起こしたいと思います!(秘書歴1~2年未満)
2時間あっという間でした。松本様のお話に、とても力強く励まされました。
多くの気づきも得ることができましたし、素晴らしいメッセージばかりでした。特に「働き方改革は、生き方改革だ」という言葉に感銘を受けました。私自身がこれから努力しようとして行く中で、今回の講演でのメモは繰り返し読み直します!(秘書歴 10年以上)
「働き方=生き方」という考えは、とても哲学的で深い内容でした。講演からの帰り道、電車の中で色々と思いを馳せ、今後の働き方について考えるきっかけになりました。本当に、ありがとうございました。(秘書歴 3~5年未満)
1972年 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、伊藤忠商事株式会社に入社。
同社子会社 センチュリーメディカル株式会社の取締役営業本部長を務める。
1993年 ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル株式会社(現:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)に入社。
同社にて代表取締役社長、最高顧問を歴任。
2009年 カルビー株式会社の代表取締役会長兼CEOに就任。8期連続増収増益、東証一部上場を果たす。
2018年 RIZAPグループ株式会社の代表取締役、取締役に就任。
2019年 6月 ラディクールジャパン株式会社を設立し、代表取締役会長CEOとして環境ビジネスに取り組む。
開催日時 | 2020年1月24日(金) 19:00~21:00 予定 |
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開催場所 |
東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル 地図 |
参加人数 | 50名様 |